会長挨拶

平成25/26年度 会長挨拶

化学センサ研究会に入会を!

化学センサ研究会・会長 安斉順一

(東北大学大学院薬学研究科 教授)

 

 

 

  1984年に誕生した化学センサ研究会はまもなく創設30周年を迎えようとしています。これを機会に、本会の足跡を振り返り今後の活動を展望する一助としたいと思います。本会および本会の前身とも言うべき「センサ研究懇談会」誕生の経緯は、本会の会誌である「化学センサ:十周年記念号」(11巻、3号、1995年)に詳細に紹介されています。また、本ホームページの「化学センサ研究会概要」欄にも紹介されています。それによれば、1977年に設立されたセンサ研究懇談会は、研究発表会の開催、書籍の編集・発行、学術誌の化学センサ特集の企画、等を通じて本邦に化学センサの揺るぎない地歩を確立するとともに、1983年9月に福岡において「第1回化学センサ国際会議(International Meeting on Chemical Sensors, IMCS)」を主催し成功させました。これらの活動により、"Chemical sensor"という新しい概念を国内外に発信しその確立に大きく寄与しました。センサ研究懇談会はIMCSの成功を潮に、1984年8月に「化学センサ研究会」へと拡大改組し本会が誕生した訳です。設立時の会員は個人会員56名、法人会員32社であったと記録されています。化学センサ研究会の今日の活動スタイルはほぼ設立時に確立されています。設立から10年間の活発な活動により、1995年時点での本会の個人会員は220名、法人会員は40社に拡大していました。

 

  会員諸兄はすでに承知のことですが、このホームページを閲覧する非会員の方のために、現在の本会の活動を紹介させていただきます。本会は、年2回の化学センサ研究発表会を開催して会員の研究成果の発表の場を設けています。これは、春と秋の電気化学会の大会の会場で開催されます。2013年度は東北大学(3月)と東京工業大学(9月)で開催されます。また、「アジア化学センサ会議(Asian Conference on Chemical Sensors, ACCS)」の開催も主宰しています。ACCS(前身:東アジア化学センサ会議)は第1回会議が1993年に福岡で本会主催により開催され、以後2年おきにアジア各国で開催されています。2013年11月にはACCS2013がチェンマイ(タイ)で開催されることになっています。また、前述のIMCSの開催にも本会は大きく寄与しています。さらに、夏と冬の年2回、「化学センサ研究会」という会の名称と同じ会合を行って、会員相互の交流・親睦を深めています。本会は、研究領域でいえばガスセンサ関連とバイオセンサ関連が大きな比率を占めていますが、領域を超えて人脈が形成されるよい機会となっています。また本会では、会誌「化学センサ」を年4回発行して、研究動向の紹介や各種学会の報告や開催案内などの情報を会員へ提供しています。さらに、IMCSで研究発表する若手研究者への補助(碇山国際交流基金)や50歳未満の研究者を対象とした清山賞の授賞、など人材育成事業にも力を入れています。

 

  このページを閲覧されている非会員の方へ、本会に入会されて共に活動の輪に加わってくださるようお願いします。必ずや研究・業務に有益な情報が得られるものと思います。入会方法はこのホームページに掲載されています。入会を心から歓迎いたします。