化学センサ研究会 10年の歩み


3.6 次の10年の国際活動に向けて

 化学センサ研究会は設立以来国際的活動を積極的に推進し、国際会議を中心として、化学センサ研究者・技術者の国際的活躍の場を組織してきた。ひと頃に比べれば、国際会議も乱立気味であり、関連する研究分野との競合も一部厳しい。国際活動の中枢でもある国際会議の運営については、関連分野との連携を十分に考慮して次への発展を施策すべきと考えられる。国際的出版が重要な側面であるが、わが国発刊の出版物が途絶えた段階でもあり、新しい構想が必要であろう。わが国発刊ではないが、Sensors and Actuators (Elsevier刊)にChemical Sensorsのセクションがもうけられ、山添教授がSection Editorとなったことは幸いである。

 10年前化学センサ研究会には「Chemical Sensor」のコンセプトと、わが国オリジナルの化学センサを世界に発信するミッションがあった。これから10年を展望するとき、わが国に「化学センサのCenter of Excellence(COE)」を構築し、諸外国の求心力となることが我々のミッションであると思えてならない。


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