化学センサ研究会 10年の歩み


3.2 化学センサ国際会議の推進

 1983年、清山哲郎九大名誉教授を組織委員長として、第1回化学センサ国際会議(International Meeting on Chemical Sensors, IMCS)が福岡で開催された。電気化学協会創立50周年記念事業の一つともされた。わが国で芽ばえ成長した化学センサ研究の基盤を生かし、世界のリ−ダ−シップへの第一歩を踏み出したときでもあった。その後、第2回をボルドー(フランス)、第3回をクリーブランド(アメリカ)で行い、1992年9月には再びわが国(東京:組織委員長 山添f九大教授)に戻り、第5回はローマ(イタリア)で開催され、第6回開催は、1996年ゲイサスバーグ(アメリカ)と決定され、その準備が進んでいる。

 化学センサ国際会議(IMCS)も5回となるとさすがに定着した感があり、"Chemical Sensor"という日本発信のコンセプトが世界に認知されたといえよう。国際会議にはInternational Steering Committeeが組織され、日本以外で開催されるときにも全体的な運営が円滑に進むようになった。IMCSはなんといっても本研究会の主要な国際活動である。

 わが国の提唱によってIMCS AWARDが設けられ、第3回IMCSから授与されていることも特記すべきことであろう。第3回IMCSでは、清山哲郎九大名誉教授、Heiland教授、第4回IMCSでは、故松尾正之東北大名誉教授、鈴木周一東工大名誉教授、Lundstrom教授、W.Ko教授、第5回IMCSでは、山添f教授、Gopel教授、C.C.Liu教授にそれぞれ授与された。


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