電気化学協会「センサ研究懇談会」(清山哲郎九大教授主査)が、21世紀に向けて化学センサ研究を飛躍的に発展させるため「化学センサ研究会」に衣がえしたのは、第1回化学センサ国際会議(IMCS)が大成功裡に終了した後である。当然のことながら、化学センサ研究会には、国際的視野に立って化学センサの研究分野を先導する国際的使命が課されていた。電気化学協会の一研究会であるが、世界の化学センサ研究の牽引車となろうという気迫が研究会にみなぎっていたことも事実である。振り返って化学センサ研究会が中心的に展開してきたこの10年間の国際活動を列記してみると、その華々しさに驚かされる。この路線を推進しつつ、これからさらに10年を展望した新しい国際活動のビジョンを建てるべきときにきたといえよう。