Chemical Sensors

Vol. 21, No. 1 (2005)


Abstracts



二十年

水谷文雄

産業技術総合研究所ゲノムファクトリー研究部門長(化学センサ研究会会長)

The Last Two Decades

Fumio MIZUTANI

National Institute of Advanced Industrial Science and Technology

 化学センサ研究会が発足して二十年が過ぎた。
 この二十年,研究を楽しんでいるうちにあっという間に過ぎてしまったような気がする。鈴木周一先生の研究室でバイオセンサ研究の手ほどきを受けてから,ようやく独り立ちして,化学増幅型のバイオセンサを発表したのが二十年前,以来,修飾酵素,ポリイオンコンプレックス,ポリシロキサン,そしてまた化学増幅,と二十年間ほとんど同じ装置を使って仕事をしてきた。内山先生が最近の本誌の巻頭言に書いておられるような,「素朴な装置とアイディアの組み合わせによる化学センサ研究」をこれからも,楽しみながら続けていきたいと考えている。
 一方で,この「楽しみ」を続けることができたのは,化学センサ研究会の諸活動に負うところが多い。化学センサ研究発表会,本会が主催する化学センサ国際会議,東アジア化学センサ国際会議,それに三浦先生の夜の(恐怖の?)独演会のおまけまで付いた夏の化学センサ研究会・・・。文字通り,産学官が融合して言いたいことを言い合う雰囲気により小生自身も活性化され続けた。そして,次もまた会に参加しよう,と続けているうちに二十年が過ぎた,と言っても過言ではない。
 この度,化学センサ研究会会長を仰せつかった。楽しんでいるうちに,その楽しみの場を育むべき歳になってしまったと言うことであろうが,砂場で遊んでいて気がついたら夕暮れになっていたという若干寂しい気分である。しかし,今まで楽しませて頂いたお礼として,微力ながら,化学センサ研究会の上記の良き雰囲気を維持し,さらに発展させる形で若い世代に伝えていきたいと考えている。皆様のご助力をお願いしたい。
 さて,件の化学センサ研究会について「研究グループ分布図」を作ってみると,「黎明期」の九州大学での故清山先生のグループによるガスセンサ研究,東京工業大学での鈴木先生のグループによるバイオセンサの研究の影響か,現在でも九州〜関西地区でガスセンサ研究が,関西〜東北地区でバイオセンサ研究が活発である。さながら銅矛・銅鐸文化圏の分布を見るようで大変興味深い。小生,昨年4月に,つくばを離れて札幌へとやってきた。バイオセンサ屋が一人よたよたとプラキストン線を越えていったと言うだけで,もとより,化学センサ研究分布図を変える程の出来事ではない。が,北海道で初めて夏の化学センサ研究会を開催する運びとなった。多くの方々がご参集され,言いたい放題の集いをエンジョイされることを期待している。




プレーナ型バイオセンサによるデジタル尿糖計の開発と実用化

伊藤成史,大橋昭王,池田 悟,小熊耕二,宮下真理子,細井秀樹

タニタ体重科学研究所
〒174-8630 東京都板橋区前野町1-14-2

Built-in Micro-Planer Amperometric Biosensor for Quantitative Urinary Glucose Meter

Narushi ITO, Akio OHASHI, Satoshi IKEDA, Koji OGUMA, Mariko MIYASHITA, Hideki HOSOI

TANITA Body Weight Scientific Institute
1-14-2 Maeno-cho, Itabashi-ku, Tokyo 174-8630, Japan

A quantitative urinary glucose meter has recently been remarked as a self-monitoring tool for home testing of diabetes. The meter consists of a glucose sensor for glucose oxidase enzymatic reactions and hydrogen peroxide (H2O2) electrochemical reactions, which are performed on a single chip fabricated with the use of micro-planer amperometric biosensor technology. Through the evaluationof actual urine sample measurements, this urinary glucose meter has been proven to have superior specifications; wide measurment range (0-2000 mg/dL), rapid response (6 seconds), long shelf time (60 days) and removal of interferents effect. Furthermore, the meter offers exceptional performance in the quantification of urinary glucose, given its "palm-top" 200mm size.


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